「いらっしゃいませ」


久しぶりにきたカフェにドキドキしながら、カウンターの一番端の席につく。



「結希ちゃん、久しぶり。相変わらず売れっ子だね」



ホントにモデルでも俳優でもなれそうな、ステキなマスターに挨拶がわりにウインクされる。


「お久し振りです・・・でもメールでやり取りしてるから、なんか不思議な感じですね」



マスターはマメに『霧澤情報』と題して、私にメールをくれるのだ。

『今度雑誌の表紙になるらしい』や『次にカフェに訪れそうな日』等々。