霧澤さんは私を抱き締めたまま、話を続ける。


「ホントにイイ旅館だな。内装に雰囲気・・・今回はいい視察になった」


そうゆって、私の耳を後ろから甘噛みする。


「やっ・・・ん」

逃げようと身体をよじるが、動けない。


「おまえ、さっきの和室見て、何想像してたんだ?」


「!!」


何って・・・!

布団が二枚並べられてて・・・

相手は霧澤さんで・・・


キャー!!!

ゆえない・・・!



頭がパンクしそうな私。