「もちろん!ちゃんと仕事します!浮かれたりしませんよっ!」


瀬口さんには、ホントに迷惑かけます。



そんな気持ちを胸に、私は北海道ロケに精を注いだ。





・・・水曜の夕暮れ時

キチンと瀬口さんに送り届けられた高級旅館。



若女将に案内され、たどり着いた離れには、浴衣に身を包んだ、いつもの三人の姿。



「遅くなりました!お邪魔します」


早くも晩酌が始まっている室内。


「結希ちゃん、お疲れっ」


「さぁ、たくさん召し上がってくださいね」


和テーブルに並べられた、お造りや創作料理の数々。私は至福の時を味わった。