「おまえの考えてる事は、大概わかるんだよ。どうせ有紗になんかゆわれたんだろーが」


私は霧澤さんの腕の中で泣きじゃくる。


「前にゆっただろ?『覚悟は決めてる』『絶対、離さない』と」


仁くんにゆった言葉だ。



「別れようとした罰だ。わかったか?」


霧澤さんは、泣きじゃくる私の頬に触れて、
意地悪そうにいった。



充分わかったよ。
ホントに一瞬だったけど、霧澤さんがいないと私、無理だよ。


「ごめんなさいっ」


そう答えると、霧澤さんはふっと笑い、

大事なリングをつけ直してくれた。