私がいるから、今も霧澤さんの大事な時間を無駄にしてるんだよね。


私はギュッと手を握りしめて、小さな声で話し出す。


「私、もう霧澤さんとは会いません・・・」



自分でゆった言葉に深く傷つく。

すると霧澤さんは私の顎を捕らえ、視線を会わす。


「それはどうゆうことだ?」

近距離でゆわれた言葉に、ビクッとなる。


ずっと視線を合わせていれなくて、ギュッと目をつむった。


言わなきゃ、迷惑かけるんだ。


「好きな人が出来たからっ、もう会わないっ」


震える声を振り絞る。


そして、私は霧澤さんに背を向けた。