暗くなった空・・・。

雨でも振りだしそうな、重い空気。


私はタクシーを降りて、人通りが少なくなった大通りを歩く。


もうすぐカフェに到着・・・

と、その時。


一台の見慣れた高級車が停められる。


霧澤さん!!


その姿を見て思わずカフェを横切り、速足で逃げようとする。




でもそれは叶わず・・・

力強い腕に捕まれてしまった。