私はささっと、霧澤さんに近付くも、隣には座らず、一つ空けて椅子にかける。


「っ!?琉樹が付き合ってるの?」

なんて答えるんだろ?
『違う』なんて言われたら、私・・・

「あぁ、そうだ」

そう悲観的に陥る一瞬の暇もなく、霧澤さんは神崎有紗に即答した。


神崎有紗は、一瞬暗い表情になったが、すかさず質問する。


「でも、この子・・・羽柴仁と付き合ってるんじゃないの?」


この前のキスシーンのせいだ!!

やっぱり世間では、そうゆう風に思われてるんた。


違いますっ!!

と、全力で否定しようとしたのだが、


「アイツは関係ない、仕事上だけだ」


霧澤さんは、そう断言してくれた。