どうしよう・・・

台本を凝視しながら、固まっていると・・・


「結希ちゃん♪」

後ろから覆い被さるように、抱きしめてくる仁くん。


そして、

「ヤバイねぇ~、俺にキスされちゃうね」


と、耳元で囁く。


「・・・っ!」


仁くんから逃れようとするが、がっちりと抱きすくめられ、身動きがとれない。


「リハと本番で2回チャンスあるわけだ?」

「リハの時は、しないですよ!」


慌てて、仁くんに反論する。