『結希ちゃんのせいでもあるんだよ?』

・・・っ!

どんどん暗くなってゆく私を、マスターが心配する。


今日は、もう帰ろう。

心配するマスターをよそに、私は店を出る。


すると、見慣れた高級車が店の前に止まった。


霧澤さん・・・

浮かない気分のまま、駆け寄ろうか?どうしようか?悩んでいると・・・


助手席が開き、中から雑誌で見た女性が降りてきた。

「あっ・・・」

思わず、店の脇に隠れる私。



霧澤さんとその神崎有紗は、楽しそうに会話をしながら、店に入っていった。