ソファーに並んで座り、セリフの掛け合いが始まる。


『ねぇ、一緒に帰るでしょ?』

『一緒にって、家が隣だからだろ』

『冷たいなぁ~、そんなことゆってたらモテないよ?』

『・・・』


あれっ?
霧澤さんのセリフの番じゃ・・・


「これ・・・」

「・・・?私、間違えました?」

霧澤さんが持っている台本を除きこむ。

そこには、

仁くんの腕をグッと引き寄せ、腕を組み歩き出す。

と、書かれていた。


私の役、意外に積極的でこーゆー事をするシーンが多いんだよね。


「腕を組むだけですよっ!」