「要らねぇ・・・ならいいが」

「要る!要ります!!」


私は、霧澤さんにしがみつき、必死に訴える。

霧澤さんは、私の顔を一目して、その小箱を渡してくれた。


彼氏からの初バースデープレゼントだっ!!

しかも、この小箱の大きさは、

ゆっ・・・指輪!!


開いたケースの中は、小さいダイヤがはめ込まれたキラキラ輝くリング。


指輪だっ!!


私は、さっそく左手の薬指にはめようした。


んっ!?

んんっ!?

入らない・・・・

小さすぎて、指先しか入らない。