大方、マスターか綾辺さん辺りが、教えてくれたんだよ。
もしかして、社長だったりして?


でも、忙しいのにこうやって時間を作ってくれたんだもん。


「私、プレゼントおねだりしたりしませんよ」

一緒にいれるだけで、いい。

私は、そっと霧澤さんに寄り添った。


「そうか・・・」


そうそう。プレゼントなんて要らない。
これ以上は、罰があたるよ・・・

そう思ったのも、つかの間・・・


「そうか・・・用意したが、いらねぇか」


「えっ!!」

ぱっと、身をおこし霧澤さんをみる。


その手には、小さい小箱が握られていた。