チラッと霧澤さんをみると、私の反応に満足げな表情。


「そうだよ、じゃあ乾杯・・・」

カンっと、グラスが一方的に押し付けられた。

優雅にワインを飲む霧澤さん。


色々、込み上げてきて、まずは勢いよくジュースを流し込む。


小腹も空いてたから、並べられたフルーツに手を伸ばす。



ようやく落ち着いてきたところで、霧澤さんが話し出す。


「悪いが、おまえの誕生日・・・最近まで知らなかった・・・」



「・・・」


知らないと思ってたから、別にショックではない。
それを伝えていいものか、わからず、やや言葉を失う。