「えっ?霧澤さん、もう飲んでるから乾杯いらないですか?」


いつもしてくれるのに・・・

少しがっかりした気持ちになる。

「そうじゃねぇ、何に乾杯すんだよ?」

何に?
なんだろ?


・・・・・!!

もしかして、私のバースデー知ってた?


かぁぁ・・・って、顔が火照る。


「間違ってるかもしれないですけど・・・」

うぬぼれてるかもしれないけど・・・


「私の誕生日に・・・ですか?」


恥ずかしくて、小声で答える。