その言葉に一瞬、びくっとした仁くん。

でも、すぐにいつもの様子に戻る。

「ははっ、認めるわけだ?悪いか、だって?
アイドルは恋愛御法度、それにアンタだってメディアに追いかけられるぜ!会社の立場があるんじゃないの?」


仁くんは、強気で霧澤さんを攻める。

でも、霧澤さんは私を離さない。


「そんなもんとっくに覚悟してんだよ」

私を抱きしめる腕に力がこもる。


「世間にバレようが関係ねぇ。俺はこいつを
絶対、手離さない」


私は霧澤さんの言葉を聞いて、胸が傷んだ。

私は、こんなに愛されてるのに、仁くんにバレそうになったからって、霧澤さんから一時でも離れようとした。


「結希ちゃんは、どうなの?そいつがいいわけ?」


今度は、私に質問がくる。


私は・・・