「そうかな?普通だけど・・・」

明るく振る舞ってみる。

「ってか、気になってんだよね・・・」

いつもより低いトーンて仁くんが話す。

「何が・・・?」

「結希ちゃん、ずっと霧澤琉樹の事、みてる」

!!
なんて、返したらいいか、わからない。

みてるって、断定する言い方だし、
ホントの事だし。

「それに、霧澤琉樹ってあんまりメディアに出ない人じゃん?やたらと、結希ちゃんと一緒になる事、多いよね?この前のファッションショーもそうだし」

なんか、危ない雰囲気・・・


「もしかして、付き合ってるとかじゃないよね?結希ちゃんが、お願いしてるとか?」


核心をつかれ、いよいよ返す言葉がみつからない。

違うって、言わないと・・・