快感に、心がざわつく。

「霧澤さん、ダメっ!」

思わず、霧澤さんを拒んでしまう。


霧澤さんは、スッと耳元から唇を離した。

至近距離で、視線が合う。


「あっ・・ダメじゃないんですけど・・・」


ホントに、ダメじゃないんだけど・・・

初めてで、どうしたらいいかわからない。


「・・・」


霧澤さんは、私の言葉を待っているみたいだ。



でも拒んで、霧澤さんの心が離れたらイヤだし・・・


一瞬で、色々考えすぎて、涙が浮かんできた。