仁くんとの、撮影を終えた数日後・・・


「おらっ、結希!出来上がったぞ」

社長が、紙袋を渡してくる。

中には、この間の撮影写真を使用したパンフやら、ポスターやらが入っていた。


「!!!」

目に飛び込んできたのは、一番恥ずかしい、あの仁くんの脚の間に座って撮影されたものだった。


「それ、よく撮れてんじゃねぇか?」

私の後ろから、社長がのぞきこむ。

「カメラマンが上手なんですよ!」

「いやいや、マジでカップルみてぇ」


他の写真も手に取り、吟味してゆく。

すると・・・


「結希!」

社長から、一枚の写真を渡される。