「よし、じゃあいこうか!!」

と、とびきりの笑顔で仁くんは、私と手をつなぐ。

!!?

そのまま・・・・


「じゃあ、セットに入りますね~」

と、いい歩みを進める。



「撮影始めまーす!!」


監督の声に、ひときわ眩しく照明が当てられた。


セットには、大きなソファが置かれ、二人で並んで座った。


すると、仁くんが話し出す。


「結希ちゃんの、みせて?」


私は、仁くんに左腕を差し出す。

「へぇ~、かわいいじゃん」