「斎王社長!?」

「よぅ!お楽しみの所、悪いなぁ♪」


社長は、ドカッと私と霧澤さんの間に座った。

「全く悪いと思ってねぇだろうが」

嫌な予感しかしない社長の登場に、私はドキドキしていた。そして、

「結希」

「はっ、はいっ!!」

名前を呼ばれただけで、かなり驚いてしまった。

「アクセサリーブランドから、オファーきてんぞ」

ほれ!
っと、受け取った資料に、再び驚く。


それは今、大人気のブランドの資料であった。

「ほら、おまえも」


そして社長は、とても自然な流れで霧澤さんにも、資料を手渡そうとする。