「将来、会長と結希さんの結婚式に、使おうと思ってます☆」


綾辺さんはニコッと笑って、なんの迷いもなくいい放った。


「!!!」

みんなの視線が綾辺さんに集まり、固まった。

当の本人はニコニコしながら、カウンター席に腰掛け、コーヒーを飲みだした。


けっ・・・結婚!?


まさか、そんな言葉が飛び出すと思わなかった。


硬直したままの私をよそに、マスターと霧澤さんも動き出す。


「俺も考えとくわ!」

と、マスターにウインクされる。


霧澤さんに視線を移してみると、


「いちいち過剰に反応すんな。さっさと座れ」

普通に流されていた。