斎王社長に、背中を押されながら、私は霧澤さんの側までやってくる。


「あっ・・・お疲れ様です」


霧澤さんは『ああ・・・』と、ちらっと私をみた。


そうだよね。

あんまり人前で、仲良くできない。



少し残念な気持ち反面、冷静に霧澤さんの衣装をみる。


あれっ?

なんか・・・・


「結希、気づいたか?」