「私、今日仁くんに言われて、思ったんです。
『初めてなのに、なにゆってるの』って。霧澤さんも、そんな気持ちだったでしょ?」


きっと、迷惑だった。

「ごめんなさい」

でも、今は違う。
少ないけど、二人きりで話もしてるし。

もう一度、思いを伝えよう。

「私、今日霧澤さんがモデルさんや女優さんと一緒にいるのをみて、すごく胸が苦しかったんです」


車は、とある海辺に停車した。

霧澤さんが、私をみてる。

「私は、霧澤さんが好きです」


私は、ストレートに告白した。
だって、霧澤さんが他の人といるのなんて想像したくないんだもん。