ゆっくり唇を離すと、隆治が今度はあたしの頬に唇を移動させた。


その唇は頬を小刻みになぞっていき、あたしの耳たぶへとたどり着いた。


そのまま、何度もあたしの耳にキスをする隆治。


時折、隆治の熱い吐息がかかって、あたしは堪えきれずはぁと息を漏らした。


隆治の呼吸が次第に乱れて来て、なんだか立っているのがつらくなって来た。


身体中が熱く疼いて、この前激しく抱き合ったことがつい頭をよぎってしまう。


「隆治。だ、だめだよっ。

ここ庭だよ?」


「ん…。わかってんだけど…。

やべぇ…。

止まんねーな」


そう言って隆治が、今度はあたしの首筋に吸い付く。


「ちょ、ちょ、ちょっと!

だめだって、あっ。

とりあえず、ストップ!ストーップ!!」


あたしがそう言うと、隆治はしぶしぶ唇を離した。


二人ともなんだか息が荒くて、軽く汗をかいていた。


「もうっ」


こんなところで、何やってんだか!


思わず頬を膨らませると、隆治が肩を上げて軽く舌を出した。