「ハッキリ言ってアンタのこと、全然タイプじゃないの!

毎日こうやって会いに来られるのも迷惑なの!

何回言われても、絶対、ぜ~~~ったいに付き合わないから。

だから、もう二度と来ないで!

来るんだったらそのぶっとい眉毛、綺麗に整えてから来なさいよ!

茶髪とその真っ黒い眉毛、ぜんっぜん合ってませんからーーーー!!!」


大声でそう叫ぶと、五十嵐は目をうるうるさせて、わーーーっと叫びながら教室を走って出て行ってしまった。


これでもう来ないだろうとホッとした直後、自分の置かれた状況に固まった。


教室はひどく静まり返っていて、みんなの視線があたしに集中していた。


やば。


つい、腹が立ってやってしまった。


ど、どうしよう……。


あたしはみんなの視線が痛くて、ぎこちなく自分の席に腰を下ろした。


ちょっと言い過ぎたかな?


内心、反省していると…。