そんなワケで。


信じられないけれど、2泊3日で隆治がおばあちゃんの家に泊まることになってしまった。


おばあちゃんも母さんも、隆治とあたしが付き合っていたことを知らない。


まぁ気持ちが通じ合えたのが、隆治が引っ越す前日だったのだから、当然と言えば当然なんだけど。


おばあちゃんと母さんは、久しぶりに隆治と会えたことが嬉しくて仕方がないのか、夕飯の準備を張り切っていた。


あたしは隆治の相手をしなさいと言われ、今和室で隆治と二人きりだ。


「ごめんね…。なんか変なことになっちゃって…」


「ううん。

キヨさんが全然変わってないから、なんか嬉しかったよ」


隆治が笑ってくれるから、私もつられて笑った。


「お墓参りって毎年してるの?」


「いや…、ずっとしてなかったんだ。

だから、島に来るのは4年ぶりだよ…」


あぁ、そうか。


隆治が引っ越してから、この夏でちょうど4年になるんだ…。