身体を洗い終えると、あたし達は温泉に浸かって足を伸ばした。


「はー、気持ち良いねー」


「やっぱ温泉ってサイコー」


あたし達はきゃっきゃっと言いながら、話に花を咲かせた。


サエちゃんは初対面だけど、気を遣わなくていいからすごくラク。


居心地が良いっていうか。


まだそんなに性格を知らないけれど、あたし、彼女が好きだ。


「あれ…?」


突然、千春ちゃんがあたしの顔をじっと見つめて来た。


「どうしたの…?」


「いや、あのね。

すずちゃんとサエちゃんって、こうして並んでると、すごく似てるー」


「え…?」


千春ちゃんに言われて、サエちゃんと顔を見合わせた。


さっきまでサエちゃんは濃いメイクをしていたから、気づかなかったけど。


メイクを落としたサエちゃんは、確かにあたし顔が似ている気がした。


「ホント、そうだねー。

似た系統だよねー」


サエちゃんが嬉しそうに笑う。


「サエちゃんみたいな美人に似てるって言われたら、光栄だよー」


あたしも嬉しくて笑った。


そんなこんなで、あたし達はお肌もプルプル、すっかり疲れも取れてリフレッシュしたのだった。