くそー、隆治のヤツ。


絶対わざとやったなー。


なんでこのクソ暑い日に、ホットなんか飲まなきゃいけないのさ!


そう思いつつ、コーヒーを口にした。


まぁでも、結構美味しいから、いいけどね。


こんな調子で、その後も隆治にはたびたびイジワルをされ、ひどいことを言われ、なんだかあたしへの扱いがひどかった。


確かにあたし達は、ずっとこういう関係だった。


あの頃に戻った、と言えばそうなのかもしれない。


でも、なんか違うような…。


本当に、これでよかったのかしら?


「ねぇ、右京。温泉があるらしい。入らない?」


サエちゃんが指差す方向を見ると、確かに温泉の案内図が。


「あー、ホントだ。

俺の脚の疲れも、温泉入ったら取れるかなー。

みんなはどうする?強制はしないけど」


気を遣ってくれる右京君だったけれど、全員一致であたし達は温泉に入ることに決めた。