次の水曜日、隆治は本当にまた会う機会をセッティングしてくれた。


最初は4人の予定だったのに、会社が夏休みだからと言って、なんと右京君とその彼女まで参加することになったのだとか。


なんと大所帯!


右京君がミニバンを出してくれるそうで、みんなでドライブをすることに決まったようだ。


あたしは自宅近くの駅のロータリーで、彼らの到着を待っていた。


ふとあたしの目の前に停まるシルバーのミニバン。


後ろのスライドドアが開いて、千春ちゃんが降りて来る。


「おはよー。すずちゃん。この前はごめんねー」


「いいよ。気にしないで」


「さ、乗って乗って」


千春ちゃんに言われて、あたしは真ん中の座席、千春ちゃんの横に座った。


乗り込むと、運転席に右京君。


その隣に彼女さんが座っていた。


「おう、すず。久しぶりだなー。コイツ、俺の彼女。

サエって言うんだ。仲良くしてやってー」


「はじめまして。サエです。うわー、超美人だねー」


にっこり笑うそのサエさんも、メイクこそ派手だけれど、すごく綺麗な人だ。


でもちょっとヤンキーっぽいかもしれない。


特攻服を着たら、そのままレディースに見えなくもない。


なんて、ちょっと失礼なことを思った。