「別れ話を切り出されちゃったの~~~!」


「はぁぁ~?」


思わず大きな声を出してしまって、教室内から人の視線を感じた。


「どういうことなの?」


さっぱり意味がわからない。


ハルは鼻水をすすりながら続けた。


「近いうちに話そうと思ってたんだ。

いい機会だから言うよ。

俺、今は福田さんが好きなんだ。

だから別れて欲しいって」


うわ~んと声を上げるハル。


なんだ、それ?


いい機会だから言うだとぉ~?


な、なんてヤツなの?


「この頃、ちょっと変だなとは思ってたの。

メールしても返信が鈍いし。

前はよく1組に来てくれてたのに、最近全然来てくれなくなったから……」


「ハル……」