千春ちゃんの意外な一面を知って、ちょっぴり驚いたけれど。


でも、同い年と聞いて、もっと親近感が湧いてしまった。


「それはそうと、すずちゃん。

片岡君とはどうなってるの?」


「あーうん。

まだ二人きりで会ったのって一回しかないんだけど。

毎日メールのやりとりはしてるよ」


「そうなんだ。

順調そうだね」


「まだどうなるかわからないけど。

とりあえず試験が終わったら、一緒に遊園地でも行こうかって話してるんだ」


あたしの言葉に、ぱっと目を輝かせる千春ちゃん。


「ゆ、遊園地?」


「う、うん…」


あまりに目がキラキラしているので、若干引いていると。


「いいなあ。

私も行きたいなー。

私ねー、それこそ中学から部活ばっかりしてたから、小学校以来遊園地なんて行ったことがないの」


「えぇっ、そうなのー?

じゃあさ、長谷君川が休みの時に一緒に行ったらいいじゃない」


あたしがそう言うと、千春ちゃんの顔が急に曇ってしまった。