まだ日が完全に落ちていないものの、その景色は充分に美しかった。
あたし達はベンチに腰掛け、早速お弁当を食べることにした。
あたしは片岡さんと同じベンチに腰掛け、隆治と千春ちゃんは隣のベンチに腰掛けていた。
食事をしていると、時々隆治と千春ちゃんの楽しそうな声が聞こえてきて。
本当に隆治と千春ちゃんは恋人同士なんだなと思わされた。
ちょっと胸がチクンとしたけれど、あたしは片岡さんと大学の話なんかをしながら、食事を終えた。
暗くなるにつれ、1組、2組とカップルが増えていき、気がつけば隆治と千春ちゃんもどこかに散歩に行ってしまったようで、あたしと片岡さんはまるで部外者のような気分だった。
「カップルばっかりだね」
苦笑いする片岡さん。
「しょうがないよね。デートスポットなんだもの」
「ねぇ、植村さん」
「ん?」
「僕のこと、出来れば“さん”付けで呼ばないで欲しいな」
「あー…」
確かにそうだよね。
あたし達は同い年だった。
あたし達はベンチに腰掛け、早速お弁当を食べることにした。
あたしは片岡さんと同じベンチに腰掛け、隆治と千春ちゃんは隣のベンチに腰掛けていた。
食事をしていると、時々隆治と千春ちゃんの楽しそうな声が聞こえてきて。
本当に隆治と千春ちゃんは恋人同士なんだなと思わされた。
ちょっと胸がチクンとしたけれど、あたしは片岡さんと大学の話なんかをしながら、食事を終えた。
暗くなるにつれ、1組、2組とカップルが増えていき、気がつけば隆治と千春ちゃんもどこかに散歩に行ってしまったようで、あたしと片岡さんはまるで部外者のような気分だった。
「カップルばっかりだね」
苦笑いする片岡さん。
「しょうがないよね。デートスポットなんだもの」
「ねぇ、植村さん」
「ん?」
「僕のこと、出来れば“さん”付けで呼ばないで欲しいな」
「あー…」
確かにそうだよね。
あたし達は同い年だった。