千春ちゃんにすっかり押され気味のあたしだったけど、あたしにパンを勧める隆治の気持ちが、少し気になっていたのも確かで。
もし隆治と話せるチャンスがあるなら、少しくらい話してみたいなぁなんて、変な思いが湧いていた。
月末の日曜まではまだまだ遠いから、お店が定休日の水曜日に会おうって千春ちゃんからメールが入った。
片岡さんが車を出すと言ってくれたらしく、せっかくだからと夜景スポットに足を運ぶことになった。
いかにもカップルが好みそうな場所なのがちょっと気になったけれど、これが最後と自分に言い聞かせてその日が来るのを覚悟した。
あたしと千春ちゃんは午後からも講義だったから、大学の近くで片岡さんの車を待つことにした。
しばらく待っていると、白い車があたし達の目の前でピタリと停まった。
窓が開き、助手席から顔を出したのは隆治だった。
「どうぞ。後ろに乗ってください」
やたら丁寧な話し方の隆治に違和感を感じつつ、片岡さんの横に乗らずに済んだことに、とりあえずホッとするあたしだった。
あたしと千春ちゃんが車に乗り込むと、ついに車は出発した。
もし隆治と話せるチャンスがあるなら、少しくらい話してみたいなぁなんて、変な思いが湧いていた。
月末の日曜まではまだまだ遠いから、お店が定休日の水曜日に会おうって千春ちゃんからメールが入った。
片岡さんが車を出すと言ってくれたらしく、せっかくだからと夜景スポットに足を運ぶことになった。
いかにもカップルが好みそうな場所なのがちょっと気になったけれど、これが最後と自分に言い聞かせてその日が来るのを覚悟した。
あたしと千春ちゃんは午後からも講義だったから、大学の近くで片岡さんの車を待つことにした。
しばらく待っていると、白い車があたし達の目の前でピタリと停まった。
窓が開き、助手席から顔を出したのは隆治だった。
「どうぞ。後ろに乗ってください」
やたら丁寧な話し方の隆治に違和感を感じつつ、片岡さんの横に乗らずに済んだことに、とりあえずホッとするあたしだった。
あたしと千春ちゃんが車に乗り込むと、ついに車は出発した。