すず…。


絶対、東京に来て欲しい。


すずがいない生活なんて。


きっと、想像以上にきついだろうと思う。


こうして繋がった今でさえ、なぜか思っていたほど満たされない。


確かに、こんなのは一瞬の幸せであって、ずっと続くものじゃないのかもしれない。


やっぱり、すずがそばにいなきゃ…。


視界が涙で滲む中、それでも俺はすずを真っ直ぐに見つめた。


ちゃんと刻んでおくんだ。


すずの全てを。


全部、全部、覚えておきたい。


ちゃんと、待っていられるように。


どんなに寂しくても。


どんなにつらくても。


すずに会える日を楽しみにして。


俺は、ただひたすら頑張るから…。