島での暮らしも4年目ともなれば、もうすっかり慣れていたし、それなりの楽しみも見つけていた。


でも、時々襲われるどうしようもない無力感や絶望感。


俺には何の価値もないと、心のどこかでいつも思っていた。


すずは、そんな俺の一筋の光だった。


お前の存在に、どれだけ助けられたかわからない。


眩しかった。


誰よりも、俺には輝いて見えたんだ。


大好きで、大好きで。


本当にいとおしかった。


ずっと、ずっと。


すずと一緒にいたかった。