お前が初めて俺のクラスに登校して来た日。


お前は教室の空気を一瞬にして変えたんだ。


お前の周りだけ、別の風が吹いているみたいだった。


顔は完全な美人タイプで、スタイルもいい。


かなりタイプだなと思った直後、東京から来たっていうのと、聞き覚えのある声に驚いた。


夏休みにフェリーで会った、あのギャルがコイツ?


一瞬目を疑った。


でもよくよく見てみると、確かにあの時のギャルだった。


ホントに同一人物か?と思うほどの変わり様に、俺は本気で驚いた。


っていうか、絶対こっちの方がいいじゃねーか。


なんであんなアホみたいな髪色やメイクをしてたんだ?


その子は、俺の後ろの空いた席に座ることになって。


俺は気になって気になってしょうがなかった。