隆治はキャップ帽で自分の目を太陽の光から隠すようにしている。


しばらくすると、隆治は静かな寝息を立て始めた。


うわー、本気で寝ちゃったよー。


外で眠れるなんて、すごいよね。


でも無人島だし、誰も来ないし、安心と言えば安心か。


これだけぽかぽかしてて、のどかで、静かだとねー。


私もなんだか眠くなって来た。


ゴロンと隆治の横に寝転んでみる。


隆治の目は見えないけど、鼻筋と唇はよく見える。


やっぱ綺麗な顔してるよねー。


まったく、すっかり安心しきっちゃってさ。


まぁ、いいか。


穏やかな波の音を聴きながら、あたしもゆっくり瞼を下した。


心地よい風の中、あたしも気がつけば隆治と一緒に眠りについてしまうのだった。