「毒を吐いても、コイツは俺を見捨てないっていう確信があるから、アイツはそういう態度に出るんだ。

まぁ要するにさ、信頼されてるんだよ」


信頼…?


「じゃああたしは隆治に、信頼されてるってことなんですか?」


「だと思うよ。

アイツ、島に来た頃はすげー暗くてさ。

ひでー顔してたけど、少しずつ変わって来たんだよな。

でもそれが特に最近。

去年の秋くらいからかな?

すげー生き生きして来たような気がするんだ…」


「秋以降…?」


「それってつまりさ、すずちゃんが島に来た頃じゃない?」


木下さんの言葉に、目がパチパチする。


うそ…。


ほんとに…?