その日は仕方なく、じいちゃんの家に泊まって。


翌朝、母親は東京へ帰って行った。


一晩経ては、じいちゃんも母親も冷静になるかと思ったのに、もつれた糸はもうほどこうにもほどけなかった。


数日すると、俺の荷物がじいちゃんの家に届けられた。


中には母親からの手紙が入ってたよ。


いつか絶対迎えに行くから待っててねって、そう書いてあった。


だけど、俺はそれを破り捨てた。


俺の母親は死んだんだ。


じいちゃんが言っていたように…。


俺もそう思うことにしたんだ。