隆治はあっと言う間にチャーハンを作り終え、テーブルに運んでくれた。


そこにお味噌汁も添えられる。


「ほいじゃあ、ワシは店に戻るけぇの。

すずちゃん、ゆっくりして行きんさい」


「はい。ありがとうございます」


おじいちゃんは席を立って、お店へと戻って行った。


「じゃあ、食おう」


隆治があたしの向かいに座る。


私達は同時にいただきますと言って、チャーハンを口にした。


「わ、おいしいじゃん」


「だろ？
焼飯にはちょっと自信あるんだ」


「ホントにおいしいよ」


「それなら良かった」


ご飯もベチャッとしてないし、玉子もふんわりしておいしいし。


隆治って意外に器用なんだね。


その後、あたし達は静かに食事をし、食器を片付けると、隆治の部屋に向かった。