フェリー乗り場にぽつんと一台だけ停まっていたタクシーに乗り込むと、
今度はおばあちゃんの家を目指して海岸沿いをのんびりと走っていく。
ふと山側を見れば、木の壁の古い民家が多く建ち並んでいる。
窓枠も木だなんて、思わずすげぇと口に出して言いそうになった時。
「どちらから来られたんです?」
タクシーの運転手さんが母さんに問いかけた。
「東京からです」
「へぇぇ。東京からですか。観光ですか?」
「いえ、実家に帰って来たんです」
「ああ、なるほど。夏休みですし、里帰りですか」
「ええ」
母さんはあまり詳しく話さなかった。
なんせ田舎だから、引っ越して来たなんて言うとすぐ噂になってしまうからだ。
まぁどうせ、すぐに広まっちゃうんだろうけど。
今度はおばあちゃんの家を目指して海岸沿いをのんびりと走っていく。
ふと山側を見れば、木の壁の古い民家が多く建ち並んでいる。
窓枠も木だなんて、思わずすげぇと口に出して言いそうになった時。
「どちらから来られたんです?」
タクシーの運転手さんが母さんに問いかけた。
「東京からです」
「へぇぇ。東京からですか。観光ですか?」
「いえ、実家に帰って来たんです」
「ああ、なるほど。夏休みですし、里帰りですか」
「ええ」
母さんはあまり詳しく話さなかった。
なんせ田舎だから、引っ越して来たなんて言うとすぐ噂になってしまうからだ。
まぁどうせ、すぐに広まっちゃうんだろうけど。