莉「岺惟、ありがとう。」
と言えば一瞬悲しげな目をしたが直ぐに笑ってどういたしましてと言った
莉「岺惟。我慢してない？」
と問えばえっ？とあきらか動揺をし始める岺惟
岺「そんなことない「嘘。」え......」
莉「いつも人のことを優先してない？」
優しい岺惟だから
きっと今回のだってあたしのためって言って自分の気持ちに蓋をしたんだと思う
岺「我慢か........してるって言えばしてるけど。別にどうってことないよ。」
って無理矢理笑う彼の両頬を包む
莉「じゃあ、あたしの目を見て言える？我慢してないよって。」
苦しくないよって
岺「っ...........」
莉「これを言うと凄い失礼だと思う。だけど.......あたしが苦しむなら味方になるよって言ったとき。1番苦しかったのは岺惟だったんだよね。」
あたしがこんなこと言う立場じゃない
むしろ時雨が好きだと気付いた今
言っちゃいけない
