驚きの重なりで何を言えばいいのか分からず言葉に詰まってしまった。
ただ目の前にいる圭を見ていると彼女は貴未の言葉の続きをくんで口を開く。
「私は姫巫女として、この教会を守護しています。」
「姫巫女。」
聞き覚えのある単語に貴未は呟いた。
「圭はマチェリラ様の魂、というのもありますが…正確には扉を守っています。」
「扉?」
キースの言葉に貴未と日向は思わず目を合わせた。
どうやら扉と聞いて思い描いたものは二人とも同じだったらしい。
無数に並んだ扉のある空間、日向はそこを通ってシードゥルサへ辿り着いた。
貴未はそこを自由に行き来することが出来るが日向はまだそれを知らない。
「はい。私が守ってきたのはカリオへの扉です。」
圭の言葉に貴未の身体は跳ねて反射的に足を踏み出した。
むしろ掴みかかりそうになったと言った方が正解かもしれない。
圭と貴未は見つめ合ったまま動かなかった。
ただ目の前にいる圭を見ていると彼女は貴未の言葉の続きをくんで口を開く。
「私は姫巫女として、この教会を守護しています。」
「姫巫女。」
聞き覚えのある単語に貴未は呟いた。
「圭はマチェリラ様の魂、というのもありますが…正確には扉を守っています。」
「扉?」
キースの言葉に貴未と日向は思わず目を合わせた。
どうやら扉と聞いて思い描いたものは二人とも同じだったらしい。
無数に並んだ扉のある空間、日向はそこを通ってシードゥルサへ辿り着いた。
貴未はそこを自由に行き来することが出来るが日向はまだそれを知らない。
「はい。私が守ってきたのはカリオへの扉です。」
圭の言葉に貴未の身体は跳ねて反射的に足を踏み出した。
むしろ掴みかかりそうになったと言った方が正解かもしれない。
圭と貴未は見つめ合ったまま動かなかった。