「すぐに配置してくれ。」
「はっ。」
さっきまでとは違う、力強い声で発するとハワードは姿勢正しく頭を下げた。
窓の外を見つめたままだがハワードにはカルサの表情がよく分かる。
「新しい側近ですが…貴未も候補に挙がっていたのですよ。」
「貴未が?」
ハワードの言葉にカルサは目を大きくして振り向いた。
やはり驚きの人選だったようだ、そう思うとハワードは表情を変えずに立ち上がった。
「立ち振舞いこそ難有りですが剣の腕前は申し分無い。それに彼は陛下の事情にも少しは通じているのではないかと思いましてな。」
そういうとカルサは目を細めて表情を消した。
探るような言い方をするときは決まっていい空気にはならない。
「ともあれ…これからも陛下には国王としての役割を存分に果たして頂きたい。そして殿下には休息が必要かと存じます。」
「随分とサルス想いだな。」
嫌味に聞こえるかもしれないが、ハワードの言葉を受けた上で出た素直な感想でもあった。
「はっ。」
さっきまでとは違う、力強い声で発するとハワードは姿勢正しく頭を下げた。
窓の外を見つめたままだがハワードにはカルサの表情がよく分かる。
「新しい側近ですが…貴未も候補に挙がっていたのですよ。」
「貴未が?」
ハワードの言葉にカルサは目を大きくして振り向いた。
やはり驚きの人選だったようだ、そう思うとハワードは表情を変えずに立ち上がった。
「立ち振舞いこそ難有りですが剣の腕前は申し分無い。それに彼は陛下の事情にも少しは通じているのではないかと思いましてな。」
そういうとカルサは目を細めて表情を消した。
探るような言い方をするときは決まっていい空気にはならない。
「ともあれ…これからも陛下には国王としての役割を存分に果たして頂きたい。そして殿下には休息が必要かと存じます。」
「随分とサルス想いだな。」
嫌味に聞こえるかもしれないが、ハワードの言葉を受けた上で出た素直な感想でもあった。