「明日、千羅と貴未が総本山に行く。予定を変えて俺はここに残ることにした。今の状況じゃ俺は国を離れることが出来ない。」
「…そう。」
何となく腑に落ちない様子でリュナは納得の声をもらした。
彼女が微妙な反応を示した理由はカルサにはよく分かっている、しかしリュナの口からそれが出るまで待つことにした。
「一応その報告をしておこうと探しに来たんだ。」
「…そうなの。ありがとう。」
やはり引っかかる様子で彼女は何とか笑みを浮かべているような状態だ。
カルサはおそらく来るであろう彼女の言葉を待った。
そしてそれは今までの関係を壊すかもしれないきっかけとなることも覚悟して立っている。
「私は行かなくてもいいの…?」
その時はやって来た。
カルサはゆっくり目を閉じると小さく息を吐いて目を開けた。
目の前にいるリュナは少し不安げな様子でカルサの言葉を待っている。
いつかした約束は確かに再びあの地を訪れることだった。しかし。
「お前は…行けないだろう?」
少し寂しげな表情と言葉にリュナの目が少し大きく開いた。
どうしてカルサがそんな顔をしているのかが分からないと必死に彼の表情からその奥の感情を読み取ろうとしているのが伝わってくる。
しかしカルサにはその仕草でさえも本当かどうか分からないのだ。
やがてカルサはリュナが言いつけどおりに点けていた灯りの傍に寄り、その火を消した。
「…そう。」
何となく腑に落ちない様子でリュナは納得の声をもらした。
彼女が微妙な反応を示した理由はカルサにはよく分かっている、しかしリュナの口からそれが出るまで待つことにした。
「一応その報告をしておこうと探しに来たんだ。」
「…そうなの。ありがとう。」
やはり引っかかる様子で彼女は何とか笑みを浮かべているような状態だ。
カルサはおそらく来るであろう彼女の言葉を待った。
そしてそれは今までの関係を壊すかもしれないきっかけとなることも覚悟して立っている。
「私は行かなくてもいいの…?」
その時はやって来た。
カルサはゆっくり目を閉じると小さく息を吐いて目を開けた。
目の前にいるリュナは少し不安げな様子でカルサの言葉を待っている。
いつかした約束は確かに再びあの地を訪れることだった。しかし。
「お前は…行けないだろう?」
少し寂しげな表情と言葉にリュナの目が少し大きく開いた。
どうしてカルサがそんな顔をしているのかが分からないと必死に彼の表情からその奥の感情を読み取ろうとしているのが伝わってくる。
しかしカルサにはその仕草でさえも本当かどうか分からないのだ。
やがてカルサはリュナが言いつけどおりに点けていた灯りの傍に寄り、その火を消した。