カルサが国王になってから側近が変わったことは何度かあった。
大きく揉めるようなことは無かったし傍目からはうまくいっているようにも思えたのだろう。
しかしそれは外から見ただけの話、当事者たちはなんとも言えない距離感を持っていたのだ。
一言一言に、もしくは目を合わすだけでも感じる探り合うような心持ち。
それは一日中戦っているような気分だった。
おそらく相手もそう感じていただろう。
傍に居ながらも不信感を抱く側近に嫌気がさして何度となくハワードに命じたのだ。
ハワードはため息を吐き嫌味を言いながらも最終的にはそれをのんでいた。
今思えばハワードも納得していなかったのだろう、サルスを側近にするかという究極の選択さえ浮上したくらいだった。
勿論それは王族であるサルスへの冒涜となりすぐさま消滅した。
しかしいつまで経っても定まらない関係も手伝ってカルサの国王としての評価は高くはならない。
そんな時に現れたのがナータックだった。
今日のエプレットの様に緊張の面持ちでハワードに連れられカルサの前に立たされていたのだ。
嘘がつけないまっすぐな性格、カルサに対するどうこうよりも自分にこの仕事をやり切れるのかという緊張だけを持ち合わせて過ごす日々に次第にカルサの見る目も変わっていった。
懸命に日々の業務をこなす、カルサの要望に応えられるように動き回る、些細な事でも気になれば書き記しカルサに尋ねる。
なによりカルサに対する情を感じて素直に嬉しかったのだ。
大きく揉めるようなことは無かったし傍目からはうまくいっているようにも思えたのだろう。
しかしそれは外から見ただけの話、当事者たちはなんとも言えない距離感を持っていたのだ。
一言一言に、もしくは目を合わすだけでも感じる探り合うような心持ち。
それは一日中戦っているような気分だった。
おそらく相手もそう感じていただろう。
傍に居ながらも不信感を抱く側近に嫌気がさして何度となくハワードに命じたのだ。
ハワードはため息を吐き嫌味を言いながらも最終的にはそれをのんでいた。
今思えばハワードも納得していなかったのだろう、サルスを側近にするかという究極の選択さえ浮上したくらいだった。
勿論それは王族であるサルスへの冒涜となりすぐさま消滅した。
しかしいつまで経っても定まらない関係も手伝ってカルサの国王としての評価は高くはならない。
そんな時に現れたのがナータックだった。
今日のエプレットの様に緊張の面持ちでハワードに連れられカルサの前に立たされていたのだ。
嘘がつけないまっすぐな性格、カルサに対するどうこうよりも自分にこの仕事をやり切れるのかという緊張だけを持ち合わせて過ごす日々に次第にカルサの見る目も変わっていった。
懸命に日々の業務をこなす、カルサの要望に応えられるように動き回る、些細な事でも気になれば書き記しカルサに尋ねる。
なによりカルサに対する情を感じて素直に嬉しかったのだ。