そうした矢先の出来事が今日からの配属になる。
エプレットは特殊部隊から離れ別の場所に配属されてしまったのだ。
「タルッシュってあんなに強くなれるんだな。」
「大事な戦力や。あいつだけ特別にならんように全員が力をあげてかなかんけどな。」
「だな。」
その言葉をかみしめて貴未は周りを見渡した。
前方にはリュナによる特訓を強いられている班があるが、後ろを振り向けば聖の鬼訓練に耐えている兵士がいる。
「聖も変わらず鬼だな。」
「カッコええやろ。」
ひょうひょうと言いのける聖に気にした様子は全くない。
昔から変わらない厳しい訓練は既に特殊部隊の名物でもあったが、いつ見てもその光景は恐ろしいものだった。
貴未だって同じように訓練を受けていたが、幸いなことにカルサからの任務があったおかげで数えるほどの体験しかない。
リュナも何度か訓練を受けている筈だが泣き言は聞いたことがなかった。
それ故のあの姿なのかと思うと並々ならぬ努力を重ねてきたことが窺いしれて兵士たちにはただただ応援することしかできない。
エプレットは特殊部隊から離れ別の場所に配属されてしまったのだ。
「タルッシュってあんなに強くなれるんだな。」
「大事な戦力や。あいつだけ特別にならんように全員が力をあげてかなかんけどな。」
「だな。」
その言葉をかみしめて貴未は周りを見渡した。
前方にはリュナによる特訓を強いられている班があるが、後ろを振り向けば聖の鬼訓練に耐えている兵士がいる。
「聖も変わらず鬼だな。」
「カッコええやろ。」
ひょうひょうと言いのける聖に気にした様子は全くない。
昔から変わらない厳しい訓練は既に特殊部隊の名物でもあったが、いつ見てもその光景は恐ろしいものだった。
貴未だって同じように訓練を受けていたが、幸いなことにカルサからの任務があったおかげで数えるほどの体験しかない。
リュナも何度か訓練を受けている筈だが泣き言は聞いたことがなかった。
それ故のあの姿なのかと思うと並々ならぬ努力を重ねてきたことが窺いしれて兵士たちにはただただ応援することしかできない。