そう言ってリュナの足下から雪を踏み固める音がした。
積雪はかなりある、いつもなら無心で眺める美しい景色も今日は思考が止まらないようだ。
この先についてを考えているとリュナからの視線を感じて視線を移した。
どうやら彼女はそれを待っていたようだ。
「陛下、受け取って頂きたいものがあるんです。」
いつもより丁寧に向けられた言葉にカルサは目の表情で何かと問いかける。
リュナは懐に手をいれて取り出すと、少し形を整えて一呼吸おいてからカルサの前に差し出した。
彼女の両掌に乗っていたのは落ち着いた色合いの細長い飾り、複数の紐で組み上げ模様を型どった物だ。
一見して装飾品と分かるがカルサにはそれを差し出す意味が分からず、手を伸ばさずにただそれを見つめていた。
「私が作りました。」
やはり真意が分からないが、リュナが作ったという言葉に促されてカルサはそれを受けとった。
「これは?」
何故いま自分に渡すのか、全ての理由を求めた短い問いにリュナは微笑んで口を開く。
言うのが躊躇われるが隠す必要もないと渡したのだ。
積雪はかなりある、いつもなら無心で眺める美しい景色も今日は思考が止まらないようだ。
この先についてを考えているとリュナからの視線を感じて視線を移した。
どうやら彼女はそれを待っていたようだ。
「陛下、受け取って頂きたいものがあるんです。」
いつもより丁寧に向けられた言葉にカルサは目の表情で何かと問いかける。
リュナは懐に手をいれて取り出すと、少し形を整えて一呼吸おいてからカルサの前に差し出した。
彼女の両掌に乗っていたのは落ち着いた色合いの細長い飾り、複数の紐で組み上げ模様を型どった物だ。
一見して装飾品と分かるがカルサにはそれを差し出す意味が分からず、手を伸ばさずにただそれを見つめていた。
「私が作りました。」
やはり真意が分からないが、リュナが作ったという言葉に促されてカルサはそれを受けとった。
「これは?」
何故いま自分に渡すのか、全ての理由を求めた短い問いにリュナは微笑んで口を開く。
言うのが躊躇われるが隠す必要もないと渡したのだ。