「今から俺たちは対等だ。これからもそうでありたい。」
突然の貴未の提案にカルサは不思議そうな顔をした。
二人の手は固く握られたまま、僅かに貴未が力を入れる。
「俺は今後マチェリラと動く事にする。マチェリラの存在は隠しておくつもりだ。」
「分かった。」
「あと、俺の手の内は全てカルサに明かす。」
カルサは驚きを隠せず目を大きくして聞き返しの口を開いた。
「そっちの事情を知っているのに俺だけ隠すのは対等じゃないだろ?」
それが自分なりのけじめだと貴未は続け、片目を閉じて合図をしてみせる。
貴未らしいその仕草や物言いにカルサは今までの関係を取り戻せたようで安堵と、少しの幸福を噛みしめながら微笑んだ。
「行き着く先は一緒だ、カルサ。俺も付き合うよ。」
「ああ。」
カルサにとってこの上ない頼もしい言葉だった。
この手の繋がりが強く感じる。
しかし貴未が少し強めに手を握ったことに不思議に思うと彼は嬉しそうに笑って歯を見せていた。
その笑い方は何かを企んだ時の顔だとカルサは嫌な予感がして目を細める。
突然の貴未の提案にカルサは不思議そうな顔をした。
二人の手は固く握られたまま、僅かに貴未が力を入れる。
「俺は今後マチェリラと動く事にする。マチェリラの存在は隠しておくつもりだ。」
「分かった。」
「あと、俺の手の内は全てカルサに明かす。」
カルサは驚きを隠せず目を大きくして聞き返しの口を開いた。
「そっちの事情を知っているのに俺だけ隠すのは対等じゃないだろ?」
それが自分なりのけじめだと貴未は続け、片目を閉じて合図をしてみせる。
貴未らしいその仕草や物言いにカルサは今までの関係を取り戻せたようで安堵と、少しの幸福を噛みしめながら微笑んだ。
「行き着く先は一緒だ、カルサ。俺も付き合うよ。」
「ああ。」
カルサにとってこの上ない頼もしい言葉だった。
この手の繋がりが強く感じる。
しかし貴未が少し強めに手を握ったことに不思議に思うと彼は嬉しそうに笑って歯を見せていた。
その笑い方は何かを企んだ時の顔だとカルサは嫌な予感がして目を細める。