「マチェリラ?」
「圭に身体を返すの。」
そう告げるとマチェリラは光となり〈永〉の中に戻っていった。
圭の身体から光がなくなり彼女はまた漆黒の髪と瞳を取り戻す、そして穏やかに微笑み口を開いた。
「お話ができたようですね。」
「ああ、ありがとう。」
貴未の言葉に微笑むと圭はお辞儀をしてみせた。
それはマチェリラへの敬意の証に思え、貴未の視線は手の中にある球体へと移る。
「行って下さい。軌跡は手の中にあります。それは貴未さんの物ですよ。」
貴未は頷き瞳を閉じる。
その瞬間、彼の背中から銀のような金のような輝きを持つ翼が現れた。
その光は貴未自身をも包み、やがて彼の身体が少しずつ宙に浮き始める。
「これがカリオへの道。」
手の中にある球体から感じる波動、貴未は日向に手を差し出し取るように促した。
茫然と見ていた日向も気を引き締めてその手を取る。
「圭、ありがとう。」
「お気を付けて。」
「圭に身体を返すの。」
そう告げるとマチェリラは光となり〈永〉の中に戻っていった。
圭の身体から光がなくなり彼女はまた漆黒の髪と瞳を取り戻す、そして穏やかに微笑み口を開いた。
「お話ができたようですね。」
「ああ、ありがとう。」
貴未の言葉に微笑むと圭はお辞儀をしてみせた。
それはマチェリラへの敬意の証に思え、貴未の視線は手の中にある球体へと移る。
「行って下さい。軌跡は手の中にあります。それは貴未さんの物ですよ。」
貴未は頷き瞳を閉じる。
その瞬間、彼の背中から銀のような金のような輝きを持つ翼が現れた。
その光は貴未自身をも包み、やがて彼の身体が少しずつ宙に浮き始める。
「これがカリオへの道。」
手の中にある球体から感じる波動、貴未は日向に手を差し出し取るように促した。
茫然と見ていた日向も気を引き締めてその手を取る。
「圭、ありがとう。」
「お気を付けて。」